【2026年度版】情報オリンピックが大学入試に使える大学一覧|難易度別まとめ

2026-05-26

情報オリンピック
JOI
大学入試
総合型選抜
学校推薦型選抜
プログラミング 受験
プログラミング 進学
2026年度
星出 遼汰郎

代表講師 / カリキュラム監修

星出 遼汰郎ほっしー

中学生・高校生向けのプログラミング学習サービス「HaruCoder」を運営しています。指導歴は5年以上、これまでに100人以上の生徒を教えてきました。プログラミングの楽しさ、そして「考えることそのものの楽しさ」を伝えることを大切にしています。


保護者や生徒の方から、こんなご相談をよくいただきます。

  • プログラミングを勉強して、具体的に将来役にたつのか?
  • 進学や就職に使える資格を教えてほしい

そんなときに私が必ずおすすめしているのが、情報オリンピック(JOI)への挑戦です。 JOIは英検や数検のように「資格」と呼べるものではありませんが、全国規模の競技会での実績は、多くの大学の入試で資格と同等以上の評価を受けます。プログラミングを学んだ努力が、そのまま進学の武器になるのです。

この記事では、2026年度入試の最新情報をもとに、JOI(情報オリンピック)の実績を活用できる大学を、必要なレベルが高い順(難易度別)に整理して紹介します。


はじめに:プログラミングは「受験で使える」時代になった

「プログラミングを頑張っても、結局は受験勉強と別物では?」 そう思っている中高生・保護者の方は、まだ多いかもしれません。

しかし2020年代以降、プログラミング・情報オリンピックの実績を入試で評価する大学は急速に増えています。背景には次のような変化があります。

  • 2025年度から大学入学共通テストに「情報I」が追加され、情報科目が受験の一部になった
  • DX人材・AI人材の需要急増で、情報系学部の新設・拡充が相次いでいる
  • 文部科学省が高校段階での情報教育を強化し、実績ある生徒を早期に確保したい大学が増えている

その結果、情報オリンピック(JOI)の成績を出願資格や評価対象とする大学は、国公立・私立を問わず数十校規模に拡大しました。プログラミングへの挑戦は、もはや「趣味」ではなく「進学の選択肢を広げる戦略」になっています。

この記事の使い方 2026年度入試(2026年4月入学者向け選抜)の情報を中心にまとめています。入試制度は毎年変更される可能性があるため、出願前に必ず各大学の最新の募集要項をご確認ください。

まずはJOIの大会構成をおさらい

どのレベルの実績がどの大学で評価されるかを理解するために、JOIの大会構成と、各ステージを突破したときに付与されるランクの目安を確認しておきましょう。

ステージ概要突破すると付くランク大学入試での扱い
一次予選オンライン。基礎的な問題。3問正解で通過予選Bランク出願資格に使える大学あり
二次予選オンライン。アルゴリズムの知識が必要予選Aランク多くの大学で評価対象
本選(セミファイナル)会場開催。上位者がファイナルへ成績に応じて本選A・B・Cランク難関大の出願資格になる
ファイナル(春季合宿)IOI日本代表の選考(本選Aランクで参加権を獲得)旧帝大クラスでも高評価
IOI日本代表国際情報オリンピック出場ほぼ全大学で最高評価

つまり、ランクの上下関係は次のようになっています

予選Bランク(一次予選突破) < 予選Aランク(二次予選突破) < 本選Cランク < 本選Bランク < 本選Aランク(春合宿参加)

入試要項で「予選Aランク」「本選Bランク以上」などと書かれているときは、この対応関係をもとに自分の到達レベルと照らし合わせてみてください。

JOI各ステージの難易度・対策は JOIの難易度を段階別に完全解説【2026年版】情報オリンピック各予選の対策・選考基準について もあわせてどうぞ。

難易度別・出願できる大学早見表

ここでは、JOIのどのレベルに到達すれば、どんな大学に出願できるのかを早見表にまとめました。各大学の詳細条件は次のセクション以降で解説します。

階層必要なJOIレベル代表的な大学
第1階層: 本選A・B / IOI日本代表レベル本選A・Bランク、日本代表京都大学 医学部、東北大学 理学部、筑波大学、慶應SFC、早稲田、関西大
第2階層: 二次予選突破レベル(予選A・本選出場)予選Aランク または 本選出場一橋大学 SDS、東京都立大、会津大学、神戸大学、関西医科
第3階層: 一次予選突破レベル(予選B)予選Bランク以上 / 予選通過中央大、東邦大、獨協大、埼玉医科
第4階層: その他(参加・自己アピール枠)予選参加 〜 自己アピール名古屋、東京大、東京科学、電通大、九州、信州、大阪公立 ほか

第1階層:本選A・B / IOI日本代表レベル

本選でA・Bランクを取得、あるいはIOI日本代表級の実績が必要な大学群です。本選Aランクは春合宿参加権につながるレベルで、情報オリンピックの世界でも全国トップクラスに位置する到達点です。

京都大学 医学部医学科(特色入試)

学部入試方式必要レベル
医学部医学科特色入試IOI日本代表 相当の実績

京大医学部の特色入試(飛び入学を含む)は、国際科学オリンピック日本代表レベルが想定されています。情オリ単独枠ではないものの、最難関の選抜の一つです。

東北大学 理学部(科学オリンピック入試)

学部入試方式必要レベル
理学部(情報系・数学系・地球科学系)科学オリンピック入試本選を経て春のトレーニング合宿に参加した者(≒ 本選Aランク取得)

東北大の科学オリンピック入試は、JOI本選で上位に入りファイナル(春季合宿)に進んだ実績が出願資格になります。情オリで全国トップクラスに到達した生徒のための入試です。

筑波大学 情報学群

学部入試方式必要レベル
情報科学類国際科学オリンピック特別入試本選Aランク、または未踏IT人材発掘・育成事業の採択クリエータ
情報メディア創成学類国際科学オリンピック特別入試本選Aランク

筑波大学は情報オリンピック特別入試を明確に設けており、本選Aランク取得者が対象です。情報系学部での進学を目指すなら、もっとも王道のルートの一つです。

慶應義塾大学 SFC(総合政策学部・環境情報学部)

学部入試方式必要レベル
総合政策学部・環境情報学部(SFC)AO入試本選Aランクで1次選抜が免除

慶應SFCのAO入試では、JOI本選Aランクを取得していると1次選抜が免除される優遇措置があります。プログラミングを軸に文理融合の学びを志す生徒に向いた選抜です。

早稲田大学 先進理工学部

学部入試方式必要レベル
先進理工学部(応用化学・生命医科学科)特別選抜入学試験本選Aランク + 面接試験

早稲田の先進理工は、本選Aランク + 面接で合否が決まる特別選抜を実施しています。情報系ではなく応用化学・生命医科学科での採用というのが特徴で、「情報×他分野」の融合人材を求めていることがうかがえます。

関西大学 商学部・ビジネスデータサイエンス学部

学部入試方式必要レベル
商学部、ビジネスデータサイエンス学部総合型選抜本選Bランク以上

関西大学は本選Bランク以上で出願可能。本選Aには届かなくても、本選で粘り強く点を取れば十分に活かせます。


第2階層:二次予選突破レベル(予選A・本選出場)

二次予選を突破して予選Aランクを取得、あるいは本選への出場そのものが出願資格になっている大学群です。本選A・Bほどの上位成績は要求されないため、本選Aを目指す途中段階でも手が届きます。

一橋大学 ソーシャル・データサイエンス学部

学部入試方式必要レベル
ソーシャル・データサイエンス学部学校推薦型選抜JOI予選Aランク、数オリBランク上位、応用情報技術者、簿記1級

2023年新設のソーシャル・データサイエンス学部は、JOI予選Aランク(二次予選突破レベル)を推薦資格の一つに挙げています。文系難関大でデータサイエンスを学べる希少な選択肢です。

東京都立大学 システムデザイン学部

学部入試方式必要レベル
システムデザイン学部推薦入試予選Aランク

東京都立大では、JOI予選Aランクでシステムデザイン学部への推薦出願が可能です。

会津大学 コンピュータ理工学部

学部入試方式必要レベル
コンピュータ理工学部学校推薦型選抜本選出場(A〜Cいずれでも可)

情報系の単科大学として知られる会津大学では、JOI本選出場(ランクA・B・Cいずれでも可)が推薦の出願資格の一つになっています。コンピュータサイエンスに特化した教育を求める生徒にとって有力な選択肢です。

神戸大学 工学部 応用化学科

学部入試方式必要レベル
工学部 応用化学科「志」特別選抜本選出場(A〜Cいずれでも可)

神戸大の「志」特別選抜では、応用化学科に限りJOI本選出場が出願要件として明示されています。情報系学部ではない点に注意してください。

関西医科大学 医学部

学部入試方式必要レベル
医学部特色選抜(科学型)本選出場(A〜Cいずれでも可)

関西医科大の特色選抜(科学型)では、JOI本選出場が出願要件に含まれています。医学部での情報オリ採用は珍しく、「医療×情報」分野での貢献が期待されているケースです。


第3階層:一次予選突破レベル(予選B)

一次予選を突破して予選Bランクを取得すれば出願できる大学群です。本選にはまだ進めていない段階でも、JOIの実績を進学に活かすことができます。

中央大学 基幹理工学部

学部入試方式必要レベル
基幹理工学部総合型選抜予選Bランク以上

東邦大学 理学部

学部入試方式必要レベル
理学部主体性重視型 総合入試予選Bランク以上で1次選考通過

獨協大学 経済学部

学部入試方式必要レベル
経済学部自己推薦入試予選Bランク以上

文系学部ながらJOIの実績を評価するという珍しいケースです。情報系以外への進学を考える生徒にも選択肢があります。

埼玉医科大学 医学部

学部入試方式必要レベル
医学部学校推薦型予選通過

医学部でありながら、JOI予選通過レベルで出願資格を得られる珍しい例です。


第4階層:その他(参加・自己アピール枠)

JOI予選に参加するだけでも出願資格になる、または志望理由書・自己アピールで実績として活用できる大学群です。「まだ予選しか通っていない」「これから挑戦する」という段階でも、進学に向けた武器として十分使えます。

出願資格・推薦要件として「参加実績」が認められる

大学学部・選抜扱い
東京大学理学部(推薦)推薦要件に科学オリンピック実績が含まれる
東京科学大学旧東工大(学校推薦)学校からの記載事項に科学オリンピック実績が含まれる
山口大学工学部・情報学部(総合型)科学オリンピック参加だけでも出願可、資格・検定との併用も可
金沢工業大学工学部ほか出願資格に「科学オリンピックへの参加」が含まれる
新潟大学総合型選抜(全学共通)出願要件に科学系コンテストへの参加実績

評価・加点の対象になる

大学学部・選抜扱い
電気通信大学Ⅰ類(情報系)推薦評価に加点(総合型も加点の可能性)
神戸芸術工科大学全学使える資格として「情オリ優秀賞」が記載
長崎大学工学部 総合型Ⅰ・A自己推薦書への記入で入試の点数に加算

任意提出書類・志望理由書・自己アピールで活用可能

大学学部扱い
名古屋大学理学部任意で提出する書類として情報を含む各種オリ実績が利用可
三重大学理学部「強い自己アピールにつながる受賞等」として利用可
大阪大学理学部(挑戦型)国際科学オリンピック国内予選などを提出書類に含められる
広島大学理学部・工学部自己アピールの素材として活用可能(中心は他のオリ)
信州大学理学部自己推薦書に記載可能
大阪公立大学理学部・工学部志望推薦書・自己アピール書に記載可能
九州大学芸術工学部・理学部活動報告書・志望理由書の例として科学オリ実績が挙げられている
福岡大学理学部主体的な取り組みとして科学オリ参加を記載可能
専修大学ネットワーク情報学部能力を示す資料として活用可能
立教大学理学部自己アピール書類に記載可能

第4階層の大学は「JOIだけで合格できる」わけではなく、志望理由書や面接、共通テストの成績と組み合わせて評価される前提です。とはいえ、「全国規模のコンテストへの挑戦経験」は強い説得力を持つ要素なので、書類のクオリティを大きく底上げします。


「JOIをどこまで取れたか」と「どんな書類で使うか」の対応表

ここまでの内容を、生徒の今のレベル別にまとめ直したのが下の表です。

今のJOIレベル主に狙える階層戦略
まだ未参加・予選未通過第4階層まずは予選参加実績を作る。志望理由書・自己アピールに直結する
一次予選通過・予選Bランク第3階層・第4階層中央・東邦・獨協・埼玉医科が視野に。さらに二次予選突破で第2階層が見える
予選Aランク・二次予選突破第2階層一橋SDS・東京都立大が出願可能に。本選出場で会津・神戸・関西医科も射程
本選出場(A〜C)第2階層会津大・神戸大・関西医科の出願資格を満たす
本選Bランク以上第1階層・第2階層関西大学が視野に。本選Aランクで筑波・慶應SFC・早稲田が見えてくる
本選Aランク・春合宿・IOI代表第1階層京大医・東北大・筑波・慶應SFC・早稲田などの最難関選抜にも出願可能

出願までのスケジュール感

JOI挑戦から大学入試本番までの流れも整理しておきます。

📝 注意点: 高校3年生の総合型選抜は JOI本選より先に出願締切が来る ケースが多いため、高校2年生までに本選Aランク以上を確保しておくのが現実的な戦略です。

「まだ予選レベル」でも、進学に向けた挑戦は今すぐ始められる

ここまで読んで、「自分の今の実力ではまだ難しそうだ」と感じた人もいるかもしれません。 しかし、プログラミングの受験活用において一番大切なのは、今すぐトップになることではなく、今から始めることです。

  • 中学生から始めれば、高3までに本選Aランクを目指せる
  • 一次予選参加レベルでも、第4階層の大学群で出願資格・自己アピール材料として活用可能
  • JOIに向けて鍛えたプログラミング力・アルゴリズム力は、面接・志望理由書・小論文の説得力を底上げする

「プログラミング × 受験」「プログラミング × 進学」は、これからますます王道のルートになります。情報オリンピックは、その入り口として最適な舞台です。

まとめ:プログラミングは、進学の選択肢を広げる

  • 2026年度入試では、JOI実績を評価する大学が国公立・私立とも多数存在する
  • 必要なレベルは第1階層(本選A・B / IOI代表)から第4階層(参加・自己アピール)まで幅広く、自分の実力に合わせた選択肢がある
  • 予選参加レベルから出願・自己アピールに使える大学が多数ある一方、本選Aランクを取れば慶應SFC・筑波・早稲田など難関大が見えてくる
  • 共通テスト併用が増えているため、プログラミングと基礎学力の両立が重要
  • 入試制度は毎年変わるため、最新の募集要項を必ず確認すること

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星出 遼汰郎
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