【授業密着レポート】オンラインプログラミング教室の授業をのぞいてみた
2026-05-14
記者
保坂 柚花(ゆずか)
九州大学文学部3年。西日本新聞「ガクミカ」記者としても活動。HaruCoderや運営元のe-春風塾の活動を取材してくれています。
Harucoderのカリキュラムの元となっている競技プログラミング。プログラムを書いてゲームやサイトを作るのとは違い、プログラミングで問題を解き、その正確さやスピードを競う競技です。このHaruCoderを、教材開発元のe-春風塾(リアルで170名在籍)の指導でオンライン授業でご受講できます。 とはいえ、オンラインでどんな風に教えるの?と、気になりますよね。そこで今回は、実際に北九州からオンラインでe-春風塾の講義を受けている中学生の生徒さんの授業を見学させてもらい、生徒さんご本人と講師の方にお話を聞いて来ました!
HaruCoder開発者、e-春風塾共同代表のほっしー先生がいる教室にお邪魔し、早速見学。授業はオンライン会議ツールを用いて、1対1で行われていました。 見学させてもらった授業の生徒さんは、北九州の中学校に通う沢津橋勇汰くん(中2)。もともと別の塾でプログラミングを学んでおり、今回のオンライン授業開設を機に転塾。Pythonというプログラミング言語を、中学生にして一通りマスターしたという実力の持ち主です!

扱う教材は、競技プログラミングサイトのAtCoderや、e-春風塾が作成した競技プログラミング練習サイトのHaruCoder。勇汰くんは授業が無い日に家でこれらのサイトの問題に取り組み、引っかかってしまった問題の解説や解き直しを週1回の授業で教えてもらっているそうです。 今回はAtCoderの問題を一つ取り上げ、星出先生(以下、ほっしー先生)に問題の考え方を教えてもらいながら、クリアを目指していました。
オンライン授業というと、やはり気になるのは対面授業との違い。何となく、
「対面授業より分かりにくそう…」 「自分のやってることや先生の話していることのコミュニケーションがちゃんと取れるか分からない…」
と、不安に感じる方も多いのではないでしょうか。
e-春風塾のオンライン授業ではこの問題を解決するため、生徒も先生も画面共有を行い、リアルタイムで取り組みの状況が分かるような工夫を行っています

先生の画面にはイラストやメモが自由に書けるアプリが映されており、図を用いての説明も行っていました。対面授業では黒板や紙に書いて教えることが出来ますが、オンラインではそれが叶いません。その部分を、画面共有の機能を利用することで補っているということですね。
この授業形式について、勇汰くんも「不便さは感じていない」とコメント。
確かに対面と違って、同じ画面に一緒に書き込んで考えることはできないけれど、授業を受けながらやりにくさを感じたことは無いです
と話してくれました。
e-春風塾で競技プログラミングのオンライン授業を受け始めてから変化したことを聞いてみると…「計算量をより意識したプログラムを書けるようになりました」と勇汰くん。 計算量とは、パソコンが計算を行うのに要する時間のこと。計算量が多ければ、パソコン内でプログラムを実行するのにかかる時間も長くなります。競技プログラミングではその実行時間に制限があるため、いかに計算量を減らして効率の良いコードを書けるか、というのが重要なポイントなのだといいます。
普通にプログラムを書くだけの場合はほとんど意識しなかったんですが、競技プログラミングを始めてからできるようになりました。最近ではAtCoderの少し難しいレベルの問題も解けるようになってきたので、実力はついて来ていると思います
と勇汰くん。「コードを書いて正解した時の達成感が嬉しいです」と楽しそうに話してくれました。
隣で授業を見学していて感じたのは、先生が一方的に解説しているのを生徒が聞いているのではなく、先生と生徒が一体となり、一緒に問題に取り組んでいるということ。生徒さんも積極的に発言をしていて、「ここが間違っているのではないか」「こうしてみたらどうか」と自分から試していました。 先生も単純に正解を教えるのではなく、何がどう違うとダメなのか、どこをどうしたら適切なプログラムになるのか、という理論の部分も含めた考え方を共有していました。コミュニケーションを取りながら、一緒に正解を探している、という印象。オンラインとはいえ、e-春風塾ならではの空気感がにじみ出ているように感じます。

オンライン授業について、講師のほっしー先生は、「積極的に取り入れていきたいと考えている」とコメント。
私教育がまだあまり行き届いていない郊外などの地域にも、プログラミングに興味を持っている人は少なからずいるはず。そういう人たちにも、オンライン授業でならアプローチできると思う
と話してくれました。
確かに、遠いところからでも授業を受けられるのはオンラインの最大のメリット。競技プログラミングはまだまだ一般的に普及しているとは言い難いため、学べる場も多くはありません。そのような状況に、オンラインでの授業は新しい風を吹かせてくれるかもしれませんね。 オンライン授業の導入によって今後どんな可能性が開花するのか、今から楽しみです。
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情報オリンピック(JOI)一次予選突破率9割以上、AtCoder水色講師による個別指導。
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